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総資本増加率

総資本増加率<経営者の為の用語集経営財務情報








No609・・・総資本増加率


総資本増加率とは、企業が保有する全ての資産がどれくらい増加しているかを

示す財務指標であり、総資本増加率は、売上高の増加率とともに、会社の規模が

どれくらい大きくなったのかを示す指標で、総資本増加率は、成長性指標の1つです。


この総資本増加率は、売上高、営業利益純資産などと異なり、必ずしも

増加することが良いとみなすことが出来ない指標であり、売上高などの

伸び率と比較して、総資本増加率の伸び率が大きい状態が続けば、

それは、企業にとって、危険なシグナルが出ていることを示しています。


※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)

財務指標データ






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また、総資本増加率が、売上高の増加率や当期純利益の増加率より

大きければ、総資産回転期間総資産利益率(ROA)が、悪化することに

なりますので、企業の財務構造を理解していれば、財務体質の改善には

何が必要かが、容易に理解することが出来ます。


そして、総資本増加率が自己資本増加率を大きく上回っている状態は、

財務レバレッジを積極的に活用している状態ですが、あまりにも高い

レバレッジ効果を求め、財務レバレッジを高めることになるレバレッジ比率

大きくしすぎると、大きな損失を被る可能性や資金繰りを圧迫する可能性もあります。


尚、企業のストックの成長率を評価する際は、自己資本増加率や総資本増加率を

用いますが、企業のフローの成長率を評価する際は、売上高成長率営業利益成長率

経常利益成長率などを活用して評価することになります。


計算式・・・総資本増加率=総資産増加額÷基準年度の総資産



総資本増加率に関連する用語

財務資産負債純資産損益キャッシュフロー