No203・・・仮払税金
仮払税金とは、中間申告や予定申告で納付した法人税、法人住民税、
法人事業税を処理する資産の勘定科目で、仮払税金は、確定申告の際は確定した
税額から控除することができるので、会計処理上は仮払税金として
会計処理しておけば決算時には処理しやすくなります。
中間申告や予定申告で納付した法人税、法人住民税、法人事業税は
あくまでも通期の税額を想定し支払った仮払いに過ぎないので、
それらを支払った際は仮払税金で会計処理することになるのです。
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また、中間申告や予定申告で納付した法人税などを仮払税金で
処理するのではなく、租税公課で処理し決算を確定したとしても、
法人税などは損金とはなりませんので、別表4で課税所得に
加算されることになります。
そして、仮払税金は、決算時には残高が残ることはありませんので、
決算時に当期の負担すべき税額を算定したら、それら金額から仮払税金を
差引き未払法人税等として計上することになります。
尚、仮払税金を精算した後に発生する税金関係の勘定科目は2種類あり、
当期に負担すべき税額から仮払税金を差引き発生する未払法人税等は、
負債と資本の合計の100分の1を超える場合は、貸借対照表上では流動負債に
未払法人税等と明示する必要があり、当期に負担すべき税額である
法人税・住民税及び事業税は、損益計算書に表示する際は、
税引前当期純利益から控除する形式になります。
※仮払税金の仕訳例は下記の通りです。
例・・・法人税の予定申告1000を現金で納付した場合。
(借方) | (貸方) | ||
仮払税金 | 1000 | 現金 | 1000 |