No90・・・ポイズンピル(毒薬)
ポイズンピル(毒薬)とは、敵対的TOBに対する防衛策の代表的なもので、
ポイズンピル(毒薬)は、既存株主に市場価格より大幅に低い価格で
株式購入権利を与えて、敵対的買収者が現れ自社の一定株式を取得した際に、
新株を発行し敵対的買収者の持ち株比率を下げる方法です。
このポイズンピル(毒薬)という名称は、買収対象企業がこの防衛策を
取った場合に、敵対的買収者にとって毒薬になることからこの名称が
つけられています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、企業が敵対的買収の対策として、このポイズンピル(毒薬)を
発動した場合、時価よりも大幅に低い価格で株式購入権利を与えられることは
既存株主にとってはプラス要素ではありますが、企業の発行済株式数が
増加することで、1株利益(EPS)が減少しPER(株価収益率)も上昇することで、
株価下落を懸念する売りが増加して、ポイズンピル(毒薬)を発動した時の
株価から大幅に下落した場合などは、既存株主から株主代表訴訟を
受ける可能性もあります。
また、企業の経営陣が、自分たちの身の保身を考えて、
ポイズンピル(毒薬)を発動する場合などもありえるため、
このような市場原理に反する防衛策をとるよりは、
敵対的買収者が尻込みするような買収資金が必要なくらいの時価総額に
企業価値を高めることに力を力を注ぐことが、株主から経営の委託を受けた
経営陣である取締役の責務であるはずであるはずです。
そして、経営陣は、敵対的買収を仕掛けられた際は、
まず、株主の利益になるかの観点や、様々なステークホルダーとの観点から
買収の提案内容を吟味して、もし、その内容が、株主やステークホルダーにとって
好ましくない内容である時は、ポイズンピル(毒薬)などの買収防衛策を
発動するべきです。
尚、敵対的買収の主な予防策は下記の通りです。
敵対的買収の主な予防策
@ポイズンピル(毒薬)
Aゴールデンパラシュート(金の落下傘)
Bスタッガードボード(捻じれた役員会)
また、敵対的買収の主な対抗策は下記の通りです。
敵対的買収の主な対抗策
@ホワイトナイト(白馬の騎士)
Aパックマン・ディフェンス
Bスコーチド・アース(焦土作戦)
ポイズンピル(毒薬)に関連する用語
※MBO(マネジメントバイアウト)、M&A