No525・・・繰越利益剰余金
繰越利益剰余金とは、株主総会の決議により利益処分対象となる
金額を示す資本の勘定科目で、繰越利益剰余金は、任意積立金とともに、
その他利益剰余金に該当し、繰越利益剰余金は、新しい会社法の
施行前の未処分利益が変更になったものです。
この繰越利益剰余金は、前期からの繰越利益に、当期純利益、
任意積立金などの取崩、剰余金の配当、剰余金の配当に伴う
利益準備金積立額を加減して計算します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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また、繰越利益剰余金は、バランスシートの純資産を構成する
要素の1つですが、純資産は、まず、株主資本と評価・換算差額等に
分類でき、株主資本とは、資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式の
合計であり、評価・換算差額等とは、その他有価証券評価差額金、
繰延ヘッジ損益、土地再評価差額金、為替換算調整勘定などの
合計となっています。
ちなみに、会社法においては、株主資本、自己資本、純資産の定義が
異なっており、それぞれの内容は下記の通りです。
会社法における株主資本、自己資本、純資産の定義
@株主資本は、資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式の合計。
A自己資本は、株主資本、その他有価証券評価差額金、繰延ヘッジ損益、
土地再評価差額金、為替換算調整勘定の合計。
B純資産は、自己資本、新株予約権、少数株主持分の合計。
尚、繰越利益剰余金が、マイナスの状態では配当をすることはできず、
繰越利益剰余金のマイナス金額が、その他の任意積立金の合計額を
超えているマイナス部分を欠損金と呼び、繰越利益剰余金のマイナス金額が
大きく、純資産の部がマイナスになった状態が債務超過です。
※繰越利益剰余金が計上される場合の仕訳例は下記の通りです。
例・・・株主総会の決議により、別途積立金1000を積み立てた場合。
(借方) | (貸方) | ||
繰越利益剰余金 | 1000 | 別途積立金 | 1000 |
繰越利益剰余金に関連する用語
※管理会計
※フィキシングメンバー、不動産情報
※アメリカ新通貨発行と金本位制度
※GSR(ゴールドシルバーレシオ)
※新円切換
※米国債と借金の本質
※通貨発行益(シニョリッジ)