No98・・・配当性向
配当性向とは、企業が稼ぎ出した税引後利益の当期純利益から、
どれくらい配当金を支払っているかを示す指標で、配当性向が仮に100%であれば、
当期純利益を全て株主に配当金として還元したことになり、
配当性向が低いことは、税引後利益の内部留保率が高いことを意味し、
配当性向は、企業の資本政策の重要な要素の1つです。
この配当性向が100%を超えている場合は、利益のすべてと余剰金を取り崩し、
株主に還元したことになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、配当性向は一般的に、成長企業の場合は配当性向が低く、
成熟企業の場合は配当性向が高い傾向があります。
そして、配当性向を高めれば、配当利回りも高くなる為、新規の株主も
多数増加することで株価の上昇要因になり、結果として安定株主を増やし
敵対的買収を防ぐ効果がありますので、このような地道な企業価値を高める施策が
敵対的買収を仕掛けられることを防ぐことに繋がり、買収防衛策にもなります。
ちなみに、敵対的買収の主な予防策は下記の通りです。
敵対的買収の主な予防策
@ポイズンピル(毒薬)
Aゴールデンパラシュート(金の落下傘)
Bスタッガードボード(捻じれた役員会)
また、敵対的買収の主な対抗策は下記の通りです。
敵対的買収の主な対抗策
@ホワイトナイト(白馬の騎士)
Aパックマン・ディフェンス
Bスコーチド・アース(焦土作戦)
そして、配当性向は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)とともに、
株式投資をする際の投資尺度の1つであり、配当性向の計算式は下記の通りです。
計算式・・・配当性向(%) = 配当支払額 ÷ 当期純利益 × 100
ちなみに、配当性向が高く安定配当をする株式のセクターには、電気・ガス業セクター、
医薬品セクター、陸運業セクターがありますが、それらの企業は、総称して、
ディフェンシブ銘柄と呼ばれています。