No265・・・経常外収入
経常外収入とは、企業の営業活動以外からの現金収入のことで、
経常外収入は、金融機関等からの借入れなどの財務活動による
現金収入であり、経常外収入は、経常収支比率が100%を
下回る状態である、経常収支のマイナスしている金額を補い、
資金ショートを防ぐ為の役割があります。
この経常外収入の内容としては、金融機関などからの借入れによる
間接金融の資金調達、社債発行などの直接金融による資金調達、
有価証券の売却、定期預金の解約、固定資産の売却、新株発行による
増資などの現金収入で構成されています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、損益計算書上の経常利益が増加しても、資金繰り表の
経常収支の金額が経常利益に比例して増加しなかったら、
経常収支がそれだけマイナスになり、その不足している資金を補う為に、
経常外収入を増やさざるおえなくなる為、経常収支の金額に影響を与える、
回転期間の乖離のコントロールは欠かせません。
そして、経常収支がマイナスの状態になった時に、現預金残高が
その経常収支がマイナスになる金額より少ない場合は、資金繰りが
著しく悪化する資金不足の状態になり、その不足する金額を
資金調達できなければ、利益が多額に計上されていても、
黒字倒産の可能性すらあり、資金ショート=倒産という事態に陥る為、
経常外収入である、資産の売却や、金融機関などからの借入により、
経常収支の不足分をカバーすることになります。
尚、資金繰り表の概要としては、一般的には大きく下記のように
区分されています。
①経常収入の項目
②経常支出の項目
③経常外収入の項目
④経常外支出の項目
ちなみに、財務をよく理解していない人が、見積資金繰り表を作成する際は、
一定期間の現金収入と現金支出だけを予想して資金繰り表を作成していますが、
見積資金繰り表の作成方法の基本は、見積貸借対照表と見積損益計算書を
作成することなので、見積資金繰り表だけを作成しても、論理的整合性の無い
資金繰り表しか作成することは出来ません。
経常外収入に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー